物理が苦手な文子
熱量を求める問題ね。「比熱」とか「融解熱」が与えられているから、これを使うのね。
物理が得意な秀樹
求める流れは分かるかな。こんな感じだね。
物理が苦手な文子
「0℃の氷」に、熱を
加えると、「0℃の水」になって、さらに熱を
加えて「50℃の水」にした、っていう感じね。


物理が得意な秀樹
50℃だと「水」というより「お湯」だけどね。
物理が苦手な文子
そうね。でもまずは0℃氷を0℃の水にするところからね。ところで、0℃って氷もあるし、水もあるっていうことなのね。
物理が得意な秀樹
そうだね。0℃って水の融点なんだけど、一般に融点では固体の状態と液体の状態が共存しているんだ。
物理が苦手な文子
ということであれば、きっと融解熱の値を使うのね。
物理が得意な秀樹
融解熱は330J/gとなっているから、1gあたり330Jの熱を加えると、氷が水になるっていうことだね。
物理が苦手な文子
単位がJ/gだから、何となく分かるわね。さっきの図ではこれが
なので、

物理が得意な秀樹
ここまでは合ってるね。これで氷が全部0℃の水になったので、次は50℃の水にしよう。
物理が苦手な文子
単純に温度を上げるのは、
を使えばいいのかな?

物理が得意な秀樹
そうだね。水の比熱4.2J/(g・K)が与えられているから、その式を使うよね。
物理が苦手な文子
このとき必要な熱量が
だから、

物理が得意な秀樹
いいね。最後に
を計算して、単位をkJにすれば答えだ。

物理が苦手な文子
えっと、
物理が得意な秀樹
正解!答えは⑥だね。