「点電荷にはたらく静電気力」ってどう表せるか知ってる?
なんとなく覚えてる。万有引力の式と同じような感じだったと思うけど。ということは、確か
正解!「クーロンの法則」っていう式だね。詳しくは「
クーロンの法則」を読んでみてね。
その式は覚えていたんだけど、その式をどう使えばいいのかがいつも分からないの。
まずは力の矢印を描こう!正方形の一辺を
としよう。電気量
の点電荷にはたらく静電気力がつり合ってるんだから、
にはたらく力の矢印を描くんだ。
力って、必ず「及ぼす」側と「及ぼされる」側があるのね。今は
にはたらく力を描きたいんだから、
が「及ぼされる」側ね。「及ぼす」側は、右の
と下の
と右下の
の3つがあるでしょ。
大切なのは、3つある「及ぼす」側を1つずつ考えることだよ。
右下の
は電気の正負もわからないし、そもそも
の電気量を表したいんだから、最後に考えよう。なので、右の
か、下の
からだね。これは、どっちでもいいよ。どっちにする?
問題文には
も
も電気量は正だと書いてあるので、同じ符号の場合は斥力がはたらくんだよね。
じゃあ、右の
が
に及ぼす力の向きはどっち?
そうだね。で、大きさは「クーロンの法則」の通りね。
下の
からは上向きね。
右下の
の電荷は正か負かわからないので、力の矢印が描けないよ。
そうだね。だけど、もう一つ力を加えた3つの力でつり合うんだよ。とりあえず、今描いてある2つの力の合力はどうなる?
平行四辺形を描くんだけど、この場合2つの力は垂直で力の大きさが同じなので、左上方向になるよね。
そうだね。青い2つの矢印で作られた正方形の対角線だから、力の大きさは
倍だね。この緑の力と、
が及ぼす力がつり合うので、
の電荷は正か負かわかる?
右下方向に力がはたらけば良いんだよね。ということは引力になればいいんだから、
は負ね。
その通り!一辺
の正方形の対角線は
なので、
が
に及ぼす力はどうなるかな?
えっと、「クーロンの法則」に入れればいいんだから、こうなるかな。
正解だ!というわけで、あとは緑色の矢印と、赤い矢印の大きさが等しい、という式を立てて、計算してみよう。
慌てちゃダメ!さっき、
は負って言ったばかりじゃない?