
まずは(a)の直列の場合から考えましょうか。PQ間に10Vの電圧がかかっているのよね。

次は何をすればいいのかな?直列の時って確か、それぞれの抵抗に同じ電流が流れるけど、電圧はそれぞれ違うのよね?

そうだね。問題文にはそれぞれの抵抗値が書かれているけど、それぞれの抵抗にかかる電圧が分からないから、流れる電流も分からないんだね。
3つの抵抗にそれぞれ式を立てるの?

だから、



それで、あと1つ条件式があればそれぞれの値が求まるんだけどな。電圧10Vっていうのをまだ使ってないね。



合ってるよ。このやり方の他に、合成抵抗を求めるやり方があって、合成抵抗を求める方が一般的かな。
直列と、並列で違うんだけど、この問題のように抵抗が3つある場合、合成抵抗を

とすると、
直列の時

並列の時



同じになったでしょ。実は合成抵抗の式もこうやって求めたから、結局やってることは同じなんだよね。
もちろんそれでもできるけど、まずは並列の場合の電流、電圧の関係をまとめておこうか。
並列の場合は、どの抵抗にもかかっている電圧は同じで、それぞれの抵抗には異なる電流が流れるのよね。

R
1の抵抗値は10

でしょ。ということは、合成抵抗を求めなくても、

の値は求まるんじゃない?


電力の式は覚えているわよ。オームの法則と組み合わせて、いつくか変形できるのよね。

そうだね。基本は

を覚えておいて、あとはオームの法則

を使って、変形できるね。それじゃあ、(a)の直列の場合、どの式を使うといいかな?
直列の場合は、電流が共通なのと、抵抗値が分かっているから、

と

が入っているやつね。


が共通ということは、電力は

に比例するので、抵抗の一番大きいR
3の消費電力が一番大きいわね。
並列の場合は電圧が共通ね。抵抗値が分かっているから、電圧と抵抗が入っている式を使うわね。

電圧が共通だから、電力は抵抗値に反比例するわね。つまり抵抗値の一番小さいR1の消費電力が一番大きくなるわね。