薄膜干渉の問題ね。よく見る問題かな~と思ったら、聞かれているのはあまり見たことがない内容だわ。
そうだね。時間の関係がたくさん聞かれているね。まぁでも考え方は基本通りなのでやってみよう。まず、光が屈折率
の媒質に入ると、何が変化するか分かるかな?
えっと、波長と速さが
分の1になるのよね。
その通り!この関係は屈折の法則から求められるんだけど、覚えておいた方がいいかもね。あと、振動数は?
分かってるね。それじゃあ簡単だ。まず最初の空欄はどうなる?
これは時間を求めるから、距離÷速さで出せるわ。距離は往復だから
、速さは
なので、
そうだね。僕もないよ。なので、とりあえず普通に強め合う条件を求めてみようか。
じゃあ、経路差は
、境界Aだけで位相が反転するので、強め合う条件は・・・
そうだった。波長は
となるのね。
おしい!選択肢を見るとかっこの中が
になってるでしょ。
そうか、普段やっていた問題は
から始まっていたけど、この問題は正の整数だから
から始まっているっていうことね。
あとは最初の空欄の答えと合わせて
を消去すればいいかな。
ということは、
より
より
薄膜の厚さが光の波長より十分に薄いときって、どういうこと?
を考えると、強め合う最小の厚さがあるっていうことだね。
だけどまだ膜は薄くすることができるので、さらに薄くなるとだんだんと弱め合っていくということになるね。
が正の整数であることを考慮すると、弱め合う条件は
ということになるね。
のとき、
だよね。これって、薄膜が存在するためには
になることはないんだけど、
に近づくにつれてどんどん弱め合うっていうことなんだ。
問題に戻ると、まず十分に薄いときは弱め合う。そこから厚くしていくと今度は強め合う。さらに厚くしていくと再び弱め合う。このときの膜の厚さが
なんだね。ということは、
のとき、
はいくつかな?
最も薄いときが
なんだから、次は
ね。弱め合うときの式に入れると、
そうだね。ということは、
が最も小さいのは、何色の時?
は
に比例するので、波長が短い青色の時ね。
そうだね。波長の短い順に並べると青、緑、赤だよね。というわけで、答えは③だ。