ボイル・シャルルの法則とか、気体の状態方程式を使いそうね。
ボイル・シャルルの法則って、気体の状態が変化したときに使うことが多いけど、この問題はまだ変化しないね。
それじゃあ、気体の状態方程式を立ててみようかな。
よね。えーと、気体の温度
が分からないわ。気体定数
も与えられていないし。
そうだね。まぁこの問題は圧力の”比”を求めることになっているから、
や
は約分されて消えるんじゃないかな。ただ、容器Aと容器Bで温度が同じだっていうことは分かる?
えっ、確かにどこにも書いていないけど、最初から同じだと思ってた。
一応書いてあるよ。まず二つの容器は熱をよく通して、大気中におかれているんだよね。そして大気の温度は常に一定なんだよ。
ということは、大気の温度と、容器A内の気体の温度と、容器B内の気体の温度はすべて常に一定ということね。
そういうことだね。なので、大気の温度を
として、気体の状態方程式を立ててみよう。
を求めたいんだから、両辺をそのまま割っちゃえばいいかな。
コックを開けたときの圧力を求めるんだけど、コックを開けたら体積、モル数、温度はどうなるかな?
体積は合わせるので
でしょ。モル数も合わせて
よね。温度はさっき常に
だと確認したわよね。
そうだね。ということは、また気体の状態方程式かな。
そうだね。選択肢を見ると、分母に
が来るのは良さそうだけど、
が入っている選択肢はないね。新しく式を立てられたら良いんだけど・・・
分子にある
が選択肢にある
に変換できればいいのよね。ということは、最初に立てた2本の気体の状態方程式が使えるんじゃない?
内部エネルギーの問題ね。内部エネルギーの式は確か、
その
が使えるのは、「単原子分子」の時だけなんだ。「単原子分子」についても問題が多いけど、この問題には「単原子分子」っていう言葉は出てこないんだよね。なので、この式は使えないんだ。「単原子分子」とセットで覚えておいてね。
そうなんだ。覚えておくわ。じゃあ、どうすればいいの?
単原子分子じゃなくても、内部エネルギー
が、絶対温度
に比例するっていうことは間違いないんだ。
ということは、この問題では内部エネルギーの差を求めたいんだから、絶対温度の変化を考えればいいのね。
絶対温度の変化は・・・あっ、変化しないんじゃない?最初に温度は常に一定だと確認したわよね。
その通り!温度が変化しないということは、内部エネルギーも変化しない。