地球と人工衛星との万有引力の問題だね。万有引力の公式は覚えているかな。
雰囲気は覚えているんだけど・・・こんな感じだったっけ?
その通りだ。大丈夫だね。あとはこの問題には図がないので、図を描いてみよう。
人工衛星は地表面から
の高さを飛んでいるのね。こんな感じかな。
いい感じの図になったね。じゃあ、万有引力を求めてみようか。
万有引力で動いているときの、速さってどうやって求めるんだっけ?
万有引力というよりも、円運動で考えた方が良いんじゃないかな?
円運動ね。じゃあさっきの図に速度
と、加速度
を加えると、
そうだね。円運動の速度は接線方向、加速度は円の中心方向だね。次はどうしよう。
とりあえずは運動方程式かな。
だから、円の中心方向を正として、
は万有引力だから、問3の答えを入れればいいんだけど、選択肢を見ると、
をそのまま使っているようなので、これは残しておこうかな。あとは
ね。円運動の加速度の公式は、
とあるけど、今は
は関係なさそうなので、最後の式を使おうかな。円運動の半径は
なので、
この問題は、どういうこと?
は
と
で表されているから、答えは⑤の
にも
にもよらないんじゃない?こんな問題?
そんな問題だといいんだけどね。実際は
が
で表せないか分析しなきゃダメなんだね。
でもね、問題文1行目の「惑星の運動に関する法則」ってどんな法則か知らない?
そうだね。ケプラーの法則って、第1から第3まであるんだけど、3つがどんな法則か覚えてるかな?
あ〜、あんまり覚えていないけど、惑星は楕円軌道を描くってあったような気がする。
第1法則だね。正確には「惑星は太陽をひとつの焦点とする楕円軌道を描く」っていう法則だ。第2法則は「面積速度一定の法則」。詳しいことは調べてみてね。
第3法則が実は、この問題の設問そのものだ。「惑星の公転周期
の2乗は、楕円軌道の半長軸
の3乗に比例する」っていう法則だからね。
この法則が人工衛星と地球の間にも成り立つと言っているのね。この問題で人工衛星は円軌道としているけど同じよね。
の2乗と、地球の中心からの距離
の3乗の比は一定なのよね。つまり答えはやっぱり⑤ということね。
そういうことなんだよ。でもせっかくだから計算しておいてもいいかな。一応ケプラーの第3法則の証明っていうことで。
簡単じゃないけど、順番に計算していけばたどり着くよ。まず
はこの問題ではどうなる?
そうだね。次は
だけど、円運動の周期の式を使うと、この問題ではどうなるかな?
そうだね。ということは、
を計算してみると、
まず問4の答えに問3の答えを代入して
を消去しよう。
これをさっきの
の式に代入しよう。
となって、
は定数だし、
は地球の質量なので決まった値だよね。つまり、
は
や
によらず一定ということだね。いずれにしも、答えは⑤だ。
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[…] 2016年度追試第4問B「万有引力」 […]