いろいろな公式が出てくるので,確認しよう
物理が苦手な文子
導線Lには電流が流れていて,コイルには電流が流れているのね。
物理が得意な秀樹
導線Lを流れる電流は,コイルのある側(導線の右側)に紙面に垂直に表から裏の向きの磁場を作るよね。
物理が苦手な文子
向きは右ねじの法則で求められるのよね。そうすると,電流は磁場から力を受けるわね。力の向きはフレミング左手の法則で考えて,すべてコイルの内側を向くわ。
物理が得意な秀樹
4辺にはたらく力にからまで図のように名前をつけて,その大きさを考えよう。
物理が苦手な文子
この中で,辺BCにはたらく力と辺DAにはたらく力は場所によって違うけど,それぞれの合力とは,同じ大きさで逆向きだから力がつり合っているのね。
物理が得意な秀樹
そういうことだね。残りのとの大きさを求めるために,図に辺の長さなども書き加えると,ごちゃごちゃしちゃうけど,こんな感じね。
物理が得意な秀樹
次に公式の確認だけど,直線電流が作る磁場はこうだよ。
物理が苦手な文子
曲線電流からの距離に反比例するのよね。だから,辺ABと辺CDでは直線電流に近い辺CDの場所の方が電場は強いということになるわね。
物理が得意な秀樹
次に,磁束密度の磁場の関係はこうだ。
物理が苦手な文子
力の大きさはこうね。
物理が苦手な文子
まとめると,
物理が得意な秀樹
その2力の合力は,の方が大きいから右向きだね。
物理が苦手な文子
合力の大きさは,
物理が得意な秀樹
合ってるよ。空欄3の答えは①で,空欄4の答えは④だ。
指定された正の向きを確認する
物理が苦手な文子
電流が変化すると,コイルの周りの磁場が変化するわよね。
物理が得意な秀樹
コイルを貫く磁束が変化するとコイルに誘導起電力が生じるね。
物理が苦手な文子
この問題では大きさは求める必要がなくて,向きと大小関係が分かれば良さそうね。
物理が得意な秀樹
グラフと,指定された正の向きを確認するよ。
物理が苦手な文子
順番に考えると,こんな感じね。
物理が得意な秀樹
ということは,が増加している0〜1sのときにコイルを流れる電流は正で,減少している2〜4sのときは負になるね。選択肢は④と⑥に絞られるけど,どっちにする?
物理が苦手な文子
0〜1sは1s間で増加しているけど,2〜4sは同じ電流の差を2s間で減少しているから,起電力の大きさが大きいのは0〜1sね。
物理が得意な秀樹
その通り!答えは⑥だ。