鈴木誠治の物理が初歩からしっかり身につく


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鈴木誠治の物理が初歩からしっかり身につく 「力学・熱力学編」

値段1,180円+税
ページ数264ページ
出版年初版2014年

鈴木誠治の物理が初歩からしっかり身につく 「電磁気・波動・原子編」

値段1,280円+税
ページ数360ページ
出版年初版2015年
物理が苦手な文子
「力学・熱力学編」と「電磁気・波動・原子編」ではページ数が100ページも違うのに,100円しか違わないので,なんとなく「電磁気・波動・原子編」がお得な感じがするわね。
物理が得意な秀樹
確かにそうだね。

「授業のはじめに」より抜粋

 そこで本書は,物理の教科書を読まなくても公式と法則の成り立ちを理解し,問題を解ける力を身につけるように編集されている。
 まず,今までの参考書に見られるような教科書を読んでいることを前提として突如,公式が登場する手法は一切排除した。
 学校でまったく物理を学んでいなくても理解できるように,公式や法則にいたるプロセスを詳しく解説した。
 物理の法則や公式を覚えるのではなく,自分で導き出せるようにしてもらいたい。
 公式の説明の後には,基本演習,演習問題がある。まず,解答を見ずに自分で手を動かして問題に取り組もう。
 問題が解けなくてもがっかりする必要はないんだ。解答を読んで,法則や公式をどのように利用して問題に取り組むかを学んでもらいたい。
 「継続は力なり」って言葉があるけど,あれは本当だよ。毎日少しずつでも本書を,読むことが大切だと思う。

物理が苦手な文子
まず公式を自分で導き出せるようになることがこの本の目標かな。
物理が得意な秀樹
公式の単なる暗記じゃダメということだね。

目次(力学・熱力学編)

第1部 運動と力

1章 位置、速度、加速度
2章 等加速度直線運動
3章 落下運動(1次元)
4章 落下運動(2次元)
5章 合成速度、相対速度
6章 力のつり合い、作用・反作用の法則
7章 運動方程式
8章 静止摩擦力、動摩擦力
9章 弾性力
10章 力のモーメント
11章 水圧、浮力、抵抗力
12章 慣性力
13章 仕事と運動エネルギー
14章 力学的エネルギー保存の法則
15章 力積と運動量
16章 運動量保存の法則
17章 反発係数(はねかえり係数)

第2部 複雑な運動

18章 円運動
19章 万有引力
20章 ケプラーの法則
21章 単振動

第3部 気体とエネルギー

22章 気体の法則
23章 熱と温度、気体の分子運動
24章 熱力学第一法則

目次(電磁気・波動・原子編)

(この「電磁気・波動・原子編」については,筆者は所持していません)

第1部 電磁気

1章 静電気,電場,電位
2章 電気力線・等電位面,電場と電位の関係
3章 静電誘導,誘電分極
4章 コンデンサー
5章 誘電体,接続
6章 コンデンサー回路の解法
7章 電流,オームの法則
8章 抵抗の接続
9章 キルヒホッフの法則・ホイートストンブリッジ
10章 電流と磁場(磁界)の関係
11章 電磁誘導
12章 自己誘導,相互誘導
13章 交流
14章 交流回路,LC共振回路
15章 ローレンツ力,半導体・ダイオード

第2部 波動

1章 波の基本
2章 波の式
3章 定常波,自由端反射・固定端反射
4章 横波と縦波,疎と密
5章 弦の振動,共鳴現象
6章 気柱の振動
7章 ドップラー効果
8章 ホイヘンスの原理・屈折の法則
9章 光の屈折・全反射
10章 レンズの法則
11章 干渉の条件
12章 光の干渉
13章 様々な光の性質

第3部 原子

1章 光電効果
2章 コンプトン効果,粒子の波動性
3章 水素原子モデル,X線の発生
4章 放射性原子核の崩壊,半減期
5章 核反応,質量とエネルギーの等価関係

物理が苦手な文子
章立てがかなり細かくなっているわね。
物理が得意な秀樹
すごく細かいよね。あと,「力学・熱力学編」は章が通し番号になっているけど,「電磁気・波動・原子編」では部ごとに1章から始まる形式になっているね。
物理が苦手な文子
ほんとだ。なんでだろう?

一般的な運動方程式の立て方

step1 運動方向を(+)に定めて,加速度aを与える
step2 注目物体にはたらく力(重力+接触力)をすべてかく
step3 ma=加速度aに平行な力をぜーんぶ足す

物理が苦手な文子
正の向き,加速度を決めてから力をかくという流れになっているのね。ちょっと特徴的ね。
物理が得意な秀樹
力の矢印を先にかくパターンの方が多いよね。運動方程式の左辺(ma)から書くことを考えると,加速度を先に考えておく方がいいということかな。

運動方程式を使う最初の問題

質量5.0kgの物体に,10Nの力を加えた場合の加速度を求めよ。

物理が苦手な文子
ものすごくシンプルな問題ね。
物理が得意な秀樹
とにかくまず「運動方程式」自体を確認しよう,という問題だね。この後には,滑車の問題や接触した2物体の問題がすぐにあるので,実践的なことは次にやろうということだ。
物理が苦手な文子
とにかく徹底的に基本の問題からやりたい,という人にはいいわね。
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