女子は理科好きが少ない。でも対策はあります。

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男子と比較すると、明らかに「理科が好き!」な女子は少ないです

下のデータは、学研教育総合研究所が2012年7月に、小学6年生の子どもを持つ保護者に行った調査です。この調査は、子どもではなく、保護者に行っています。

理科好き男女

 小学6年生でもすでに男女でかなり差があるのですね。高校生になると、男女で明らかに差があって、理科・数学を多く学習するいわゆる「理系」は圧倒的に男子が多いです。大学でも貴重な理系の女子は「リケジョ」と呼ばれて、理系女子を増やそうと、多くの大学で取り組みが行われています。分野にもよりますが、工学部などの物理を主に扱うところでは、本当に理系の女子は少ないです。農学部などの生物系は、理系の中では女子の割合が高いです。

子どもが理科好きになるには、家族の協力が必要です

「リケジョ」を支援するプログラムが広がっているので、まだまだ理系の女子は必要とされています。大学だけではなく、小さな頃から「理科が好き!」な女子をもっと増やす必要があるのですが、家庭でできる対策のヒントが上記の調査で行われています。

理科的な興味・関心に理解を示す大人の家族の有無・人数と、子どもの「理科好き」との関係

理科好き相談

 このグラフは、子どもが理科的なことに興味・関心を持ったときに、理解を示したり、一緒に付き合ったりする大人が家族にいるかどうかと、子どもの「理科好き」との関係を表したものです。例えば、

 子どもが理科的なことに興味を持った → その子どもの興味に理解を示す大人が誰もいない → でも理科が好き

という子どもが全体で55.4%、男子は69.4%、女子は45.8%ということです。男子は家族に理解者が誰もいなくても、理科が好きなんですよ。すごいですね。

特に女子は、家族に複数の理解者がいると理科が好きになる

男子と比較すると、女子はそもそも理科好きは少ないのですが、家族に理解者がいるときの伸び方が大きいですね。特に理解者が「誰か一人いる」ときよりも、「二人以上いる」ときの方が、理科好きの割合が10ポイントも伸びています。男子で家族に理解者がいないときよりも、女子で家族に複数の理解者がいる場合の方が、理科好きの割合が大きいですね。

つまり、特に女子の場合は、理科的なことに興味を持ったら、家族みんなでその興味に理解を示したり、一緒に活動に付き合うと効果があるようです。

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