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物理(物理基礎・物理)入門問題精講 改訂版
値段 | 1,100円+税 |
ページ数 | 240ページ |
出版年 | 初版2015年 |
「はじめに」より抜粋
高校物理の問題を解くのに,特別に難しい知識は必要ありません。一見難しそうに見える入試問題でも,いくつかの基本的な法則や公式を組み合わせて解くことができます。問題が解けずに物理を苦手と感じている人は,“法則や公式を覚えたけど使いどころがわからない”場合が多いのではないでしょうか。この入門問題精講では,実際の入試問題を例題として,問題に対してどのようにアプローチするのか,どのような法則や公式を押さえておけばよいのかを中心に解説しています。本書の特徴は以下の3点です。
1 選び抜かれた117題の入試問題
2 問題へのアプローチの方法が明確
3 覚えるべき公式の確認もできる
目次
第1章 力学
1.速度・加速度
2.運動の法則
3.剛体のつり合い
4.仕事とエネルギー
5.力積と運動量
6.慣性力
7.円運動
8.単振動
9.万有引力
第2章 熱
10.比熱と熱容量
11.気体の状態方程式
12.気体の分子運動論
13.熱力学第一法則
第3章 波動
14.波の性質
15.共振・共鳴
16.ドップラー効果
17.光の屈折
18.レンズ
19.光の干渉
第4章 電気
20.電場・電位
21.直流回路
22.コンデンサー
第5章 磁気
23.電流と磁場
24.電磁誘導
25.交流回路
第6章 原子
26.光の粒子性
27.粒子の波動性と原子構造
28.原子核反応
運動方程式
ma=F
m〔kg〕:物体の質量
a〔m/s2〕:物体の加速度
F〔N〕:物体にはたらく力の和
※加速度と力は,同じ向きを正とする
運動方程式を使う最初の問題
図のように,水平面からの傾斜角がθのあらい斜面の下端A点に,質量M〔kg〕の物体を置いた。この物体を,初速度v0〔m/s〕で斜面に沿ってまっすぐ上方に打ち出した。物体は斜面上を直線運動し,点Bまで上がって止まった。物体と斜面との間の動摩擦係数をμ’,重力加速度の大きさをg〔m/s2〕とする。
(1) 物体が斜面上を運動しているとき,物体にはたらく動摩擦力の大きさはいくらか。
(2) 物体の加速度をa〔m/s2〕(斜面に沿って上向きを正とする),物体にはたらく動摩擦力の大きさをf’〔N〕とするとき,斜面に沿って上方に運動しているときの物体の運動方程式はどうなるか。
(3) 物体が点Aから打ち出されてから点Bに到達するまでにかかった時間はいくらか。
(4) AB間の距離はいくらか。